銀の匙

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 4―Silver Spoon (少年サンデーコミックス)

銀の匙 4―Silver Spoon (少年サンデーコミックス)

何か、帯広に居て暮らし、この漫画を読んでみて、自分は決して現実社会には生きていないなと感じ、ショックを受けてしまいました。この現実を文学で表現することは出来ないな。漫画だから読ませることが出来るのであろう。
食物連鎖に関して、今一度考えさせられ、何故この子たち(人間、with家畜)は、一緒の土地に暮らし生きていく道を選択したのか?と、そこからじ〜っと考え直させられた感覚を持ちました。
大学時代のファミレスのバイトで、ブッチャーマンの真似事をし、ただ食欲においてのみ生を感じ暮らしていた自分が、甲状腺の病に倒れ、死を見つめ暮らし続けたときに感じた無念を振り返り、思うと、……私は家畜の生に関してもっと思索を講じなければいけない自分の、今の間抜けた現実感を思い知ったのでありました。
例えプラトンを一生懸命勉強しプラトニックに生きたって、ヴィトゲンシュタインを一生懸命講釈しストイックに生きたって、家畜一匹の生には代えがたい。私は温血に帰ろうと思い、勉強を再開する気になりました。生とエントロピー。そんな言葉で表現してしまってよいのか、ただ、私の現実認識の甘さを再認識させた漫画でありました。
私は人に良く言われるのです。「お前は現実に生きていないな」と…。私は自分が家庭を築けないほど、出来の悪い自分であることを、もっと自覚しなければいけないと思いました。
私の曾爺は獣医でした。私の父は帯広畜産大学卒でありました。私はこの祖先から逃げて、ベジタリアンになろうと考えることも暫し。「食わなきゃ、飼えんだろう?」 その不思議な想念が、自分と言う人間を越えて行けない要因になっていることをもっと自覚するべきでありました。私は鶏だけを食って生きていこうか? 今はただ漠然とそんなことを考え、亡き父の顔を幻覚視しているのでありました。
「食わなければ、生きる資格無し。」そこに倒置はどういった意味があるのか?

私は農業ともう一度向き合う努力を始めようと思いました。
せめて生きている間の、生き物らしさを返してあげたい。そう考える私は、何か毛が一本足りないのであろうか?

TPP推進と、軽く判断してはいけないな。とか、自分はもっと働き者になろうと思っている、最近の私でありました。^^

つまり「働き者にしか、肉を食う資格無し」…天の声はそう呟くのでありました。


どこかに食器洗いの仕事は無いかなあ? レストランの店長候補ばかり紹介されたって、私の心の楔は緩んではくれないのですよ。
今の私には皿洗いで、精一杯。私は人や生き物の無念を、観過ぎておりました。そう感じ、ただ神と共に生きようと考えている、最近の私でありました。