菅首相の小沢切り、公明の協力促す呼び水?

菅首相の小沢切り、公明の協力促す呼び水?

民主党
 菅首相民主党代表)と自民党の谷垣総裁が4日、年明けの本格的な活動を開始した。ともに正念場の1年を迎えた与野党党首の思惑を探った。


 「心が清められた。日本に対してしっかりと責任を持って、(政権)運営していく思いを新たにした」

 4日午後、三重県伊勢市伊勢神宮を参拝した首相はこう語り、政権維持への強い意欲をにじませた。

 伊勢参りに先立ち、同日朝に首相官邸で行った記者会見でも、首相は意気軒高だった。前夜に寺田学首相補佐官ら側近議員と打ち合わせた通り、持論の「最小不幸社会」に「平成の開国」「不条理を正す政治」を加えた三つのキーワードで、目指す国家像を語った。

 中でも熱がこもったのは、民主党小沢一郎元代表を巡る「政治とカネ」の問題のくだりだった。

 首相は衆院選に初出馬した1976年のロッキード事件に触れ、「今なお、国民から不信の念を持って見られている。今年を政治とカネの問題にしっかりけじめをつける年にしたい」と宣言。同事件で逮捕された田中角栄元首相の「まな弟子」だった小沢氏が、自らの資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件で強制起訴された場合、自発的に議員辞職や離党をするよう促した。

 首相は6月の就任直後の「脱小沢」人事や、9月の党代表選での「対小沢」の結果、比較的高い内閣支持率を得て、一定の政権浮揚効果を経験した。「小沢切り」にも同様の狙いがあるが、小沢氏が強制起訴後も党に残れば、首相が「有言不実行」と批判されかねないリスクも伴う。それでも首相は「小沢氏のいる党とは組めない」といった声も出ている公明党などの協力を促す「呼び水」として、「小沢切り」を進めようとしているようだ。

 「小沢切り」で野党の協力を得やすい環境作りを進める一方、首相は国民生活に直結する社会保障改革と一体となった消費税増税などの重要政策で自民党公明党と協力する実績を重ねることで、通常国会での2011年度予算案審議に活路を見いだしたい考えだ。

 しかし、自公両党は超党派協議の前提条件として、民主党が09年の衆院選で掲げた政権公約マニフェスト)の見直しを求めている。首相自身は「実現困難な場合は、国民に説明し、理解を求める」と柔軟に対応する姿勢だが、党内の小沢氏支持グループなどから反発も予想される。首相は4日の記者会見で、党内でも慎重論が強い環太平洋経済連携協定(TPP)の参加の是非も「6月」に結論を出すと自ら期限を切った。自民党などに決断を迫る狙いもあるが、足元の意見集約に手間取れば、逆に求心力が低下する恐れもある。(政治部 東武雄、久保庭総一郎)

(2011年1月5日11時36分 読売新聞)

今年は菅首相が、消費税問題、TPP参加問題の二つで、政治生命がかかる事が予想されますよね。
まさか小沢氏問題で、菅首相の出処進退が掛かってくる事はないでありましょう。
問題なのは、消費税増税をどのような仕組みに載せて、議場に上げるかが問題なわけでありまして、ある程度話が纏まった段階で、国民に審を問う形になりますよね。菅氏は衆議院解散に関して、解散のかの字も無いと言いますが、消費税増税が国会審議過程に入るという事は、それは間接的にも衆議院解散を意味するわけでありまして、結局は今年中に衆議院解散はあり得るという事を示唆するものではないであろうか?
政治日程上、衆議院解散があり得るという事になりますと、その前にはTPP参加問題に決着の道筋を立てておく必要がありますよね。「6月」に結論を出すとの事ですが、という事は、消費税増税案に関しても、「6月」以降の決断になるという事を意味するわけであります。審議過程の順番を間違えると、TPP関連の是非が纏まらないうちに、衆議院解散という事になり、TPP問題の審議が実質間に合わない事を意味しますよね。
という事は、「6月」に先にTPP問題の解決を図り、その後に消費税問題を問う事になると思われます。
首相の政治進退予想が、二つ揃う訳でありまして、この事に関しては是非とも、今年中に(菅氏の在任中に)解決させて欲しいものだと思っております。
国民は消費税増税案に関して、どのような判断を示すであろうか?
私は菅氏が政治的役割を全うしていただく事を、切に希望いたします。
もし、消費税問題、TPP参加問題でこけると、もう日本は駄目になるかもしれない。国会で審議が滞りなく進展していただきますよう、野党にも協力を希望するところであります。それまでは民主党政権に頑張ってもらわないといけないと思っております。